2026.09.15

床塗装とは?床用塗料の種類や選び方・施工手順と工期を詳しく解説

床塗装とは?床用塗料の種類や選び方・施工手順と工期を詳しく解説

床塗装は、工場や倉庫、駐車場などのコンクリート床に対して、用途に応じた床用塗料を直接塗装して仕上げる工事です。コンクリート下地の表面を塗膜で保護し、防塵性や耐摩耗性、意匠性など、使用環境に応じた機能を付与します。通常の壁面塗装とは異なり、人や車両の通行、荷重、薬品などの影響を受けるため、床の用途に適した性能が求められます。

本記事では、コンクリート下地に直接塗装する床塗装を対象に、基本的な目的や床用塗料の主な種類と特徴、用途・耐久性・コストの観点からの選び方、施工手順と工期の目安について、ゼネコンや設計事務所、施工者向けに整理して解説します。

この記事でわかること

  • コンクリート床に行う床塗装の目的と使用する材料の考え方
  • 表面強化剤と水性塗料の特徴や使い分け
  • 用途・耐久性・コストから床用材料を選ぶポイント
  • AFJの床用塗料の施工手順と工期を左右する要素

床塗装とはどのような工事か?

床塗装とはどのような工事か? 床塗装は、下地となるコンクリートに対して床専用の塗料を塗り重ね、機能性と美観を付与する工事です。まずは床塗装の基本的な目的と、対象となるコンクリート床について整理します。

床塗装の基本的な目的

床塗装は、コンクリートの摩耗や劣化を抑える保護機能に加え、発生源となる粉塵の飛散を抑える防塵機能、荷重や衝撃への耐性を高める機能、作業動線の色分けなどによる作業効率化、帯電防止や耐熱水性といった特殊機能、そして意匠性の向上まで、複数の役割を担っています。

床塗装では、使用する塗料や求める性能に応じて複数層を塗り重ねて仕上げる場合があります。床塗装は単なる色付けではなく、使用環境に合わせた機能性を付与する工事として位置づける必要があります。

床塗装の企画段階では、対象となる床が屋内か屋外か、フォークリフトなどの重量物が通行するか、薬品や油分が飛散するかといった使用環境の条件を整理することが出発点になります。用途や環境条件を先に固めることで、後述する塗料の種類選定や仕様検討がスムーズに進みやすくなります。

床塗装が採用される代表的な現場としては、工場や倉庫、駐車場のほか、物流施設や商業施設のバックヤード、店舗の床などが挙げられます。工場や倉庫では防塵性や耐荷重性、駐車場では耐候性や防滑性、商業施設では意匠性や美観といったように、施設の用途によって優先される性能が異なる点も、仕様検討の初期段階で押さえておきたいポイントです。

床塗装で使用する材料の考え方

床に使用する材料は、塗膜の厚みだけで判断するのではなく、床の用途や求める性能に応じて選定することが重要です。AFJ株式会社では、車両走行や工場など負荷の大きい床には表面強化剤、商業施設や事務所など意匠性も求められる床には床用塗料を選択肢としています。

また、使用環境によっては、耐薬品性などの機能を持つエポキシ樹脂系の厚膜タイプが用いられる場合もあります。必要な性能や施工条件は現場によって異なるため、用途や使用環境を踏まえて適した材料を選定することが重要です。

床塗装の対象となる下地

対応する下地はコンクリートが基本です。床用の材料には、コンクリート内部に浸透して表層を緻密化する浸透型の表面強化剤と、コンクリート表面を被覆して色や質感を付与する塗膜型の塗料という、大きく2つのアプローチがあり、屋内・屋外の両方に対応する製品もあり、用途に応じた選定が可能です。

主な施工対象はコンクリート床ですが、新設のコンクリートか既存の劣化したコンクリートかによって、下地処理の内容や適用できる工法が変わる場合があります。既設の床では、ひび割れや欠けの補修、油汚れの除去、既存塗膜の除去などが必要になる場合があります。仕様検討の段階で、下地の現状を確認しておきましょう。

床用塗料にはどのような種類があるか?

床用塗料にはどのような種類があるか?床に使用する材料には、コンクリート表面を強化する表面強化剤と、色や質感を付与する塗膜型の塗料があります。また、一般的な床用塗料としてはエポキシ樹脂系やウレタン樹脂系、アクリル樹脂系などもあり、耐薬品性や耐摩耗性、施工性など求める性能に応じて使い分けられます。

AFJ株式会社では、コンクリートに浸透して表層を強化する表面強化剤としてダストプルーフシリーズ、色や質感を付与する水性塗料としてアクアカラー for floorやPaint Crete、カラーフィット、木目調・石材調・メタル調の意匠を付与する塗るTEXTUREシリーズを展開しています。意匠性を重視しない工場や走行床などでは表面強化剤、色や質感を求める商業施設や事務所などでは水性塗料が選択肢になります。

AFJの塗膜型の塗料はすべて、表面強化成分を使用しているため、意匠性に加えて防塵性・耐久性も兼ね備えています。塗膜が経年で摩耗した場合でも、下地の防塵性能が失われにくい点が特徴です。

床用塗料はどのように選べばよいか?

床用塗料の選定では、用途・耐久性・コストの3つの観点をあわせて判断することが重要です。それぞれの視点を確認します。

床の用途から床用塗料を判断する

床に使用する材料は、使用環境や求める性能に応じて選定することが重要です。耐久性を重視する工場や倉庫、車両走行のある床では表面強化剤、商業施設や事務所など意匠性も求められる床では水性塗料が選択肢になります。

また、薬品や油の飛散が想定される現場では、耐薬品性を備えた製品を選ぶ必要があります。床の用途だけでなく、日常的に受ける負荷や周辺環境も確認したうえで、必要な性能を備えた材料を選定しましょう。

耐久性から床用塗料を判断する

耐久性の観点では、薄膜タイプより厚膜タイプの方が衝撃に強く、下地の凹凸も目立ちにくいとされる一方、コストは高くなる傾向があります。水性硬質ウレタン系は耐熱性や耐衝撃性、耐摩耗性に優れるとされますが、専門業者による施工が必要になる場合があります。厚みや性能の具体的な数値は製品ごとに異なるため、採用検討時には各製品の技術資料での確認が必要です。

下地の状態から床用塗料を判断する

下地コンクリートの状態も、塗料選定に影響する要素です。ひび割れや欠けが多い床では、塗装前に補修材で下地を整えたうえで塗料を選ぶ必要があります。含水率が高い下地に塗膜型の塗料を施工すると、膨れや剥離の原因になる場合があるため、下地の乾燥状態や含水率を確認したうえで、適した工法や製品を選びましょう。

コストから床用塗料を判断する

床に使用する材料のコストは、製品の種類や施工面積、下地の状態、必要な下地処理などによって異なります。価格を比較する際は、材料費だけでなく施工を含めた材工設計価格を確認することが重要です。

AFJ株式会社では、床用の水性塗料や表面強化剤について材工設計価格を公開しており、用途や予算に応じて製品を比較できます。たとえば、アクアカラー for floorはカラー3,500円/㎡、クリア2,500円/㎡、Paint Creteは3,800円/㎡、カラーフィットは3,500円/㎡です。表面強化剤では、ダストプルーフHARDが1,600円/㎡、ダストプルーフECOが800円/㎡となっています。

なお、コンクリート着色塗料は基準面積100㎡以上、ダストプルーフHARD・ECOは500㎡以上が価格設定の基準となっており、金額はすべて税別です。実際の施工費用は施工面積や現場条件によって変動するため、採用時には見積もりで確認する必要があります。

製品 材工設計価格 基準面積・備考
アクアカラー for floor(カラー) 3,500円/㎡ 100㎡以上
アクアカラー for floor(クリア) 2,500円/㎡ 100㎡以上
カラーフィット 3,500円/㎡ 100㎡以上
Paint Crete 3,800円/㎡ 100㎡以上
ダストプルーフHARD 1,600円/㎡ 500㎡以上
ダストプルーフECO 800円/㎡ 500㎡以上

色や質感、意匠性を重視する現場では、施工後の仕上がりを事前に確認できるかどうかも判断材料になります。

AFJ株式会社は、床用製品の色や質感、仕上がりを確認できるサンプルおよび技術資料を用意しており、仕様検討の段階で実物を確認したうえで製品を選定できます。

床塗装は一度施工すると長期間使用する設備であるため、初期のコストだけでなく、耐久性やメンテナンス性、意匠性の維持といった観点も含めて総合的に判断することが望まれます。用途や現場条件を踏まえたうえで、複数の視点から塗料や仕様を比較検討することが、仕上がりの満足度と長期的な費用対効果の両立につながります。

床塗装はどのような手順で施工するか?

床塗装はどのような手順で施工するか?床塗装の品質は、施工手順の順守と各工程の乾燥時間の管理によって大きく左右されます。基本的な施工の流れと、工程ごとに注意したいポイントを整理します。

床塗装の基本的な施工手順

AFJ株式会社の床用塗料は、下地処理を行ったうえで、主剤による下塗り、トップコートによる上塗りの順に施工することを基本とします。使用する製品によって施工回数や乾燥時間は異なるため、各製品の施工要領を確認しながら工程を進めることが重要です。

下地処理では、コンクリート表面の汚れや油分、脆弱部などを除去し、必要に応じてひび割れや欠けを補修します。床塗装では、塗料を塗る工程だけでなく、下地を適切な状態に整えることが仕上がりや密着性を左右します。既設床の場合は、既存塗膜や汚れの状態も確認したうえで必要な処理を行います。

AFJの床用塗料、例えばアクアカラーにおける基本的な施工工程は、以下のとおりです。

  1. 下地処理(清掃、油分や脆弱部の除去、必要に応じた補修)
  2. 下塗り
  3. 上塗り

必要な工程は製品によって異なるため、採用する塗料の施工要領書や技術資料を確認してください。
なお、一般的な床用塗料では、下地との密着性を高めるためにプライマーを使用する製品もあります。

乾燥時間の管理が仕上がりを左右する理由

各工程の乾燥時間を守ることは、施工品質を左右する重要な要素です。乾燥が不十分なまま次の工程に進むと、硬化不良やひび割れ、膨れ、仕上がりのムラなど、施工不良につながる場合があります。夜間や連休中など限られた工期で施工する場合は、特に乾燥時間の管理が重要になります。乾燥時間や歩行可能になるまでの時間は製品や気温、湿度などの施工条件によって異なるため、具体的な時間は各製品の施工要領書や技術資料で確認することが重要です。

施工時に発生する臭気への対策

床塗装では、使用する塗料の種類によって施工時に臭気が発生する場合があります。特に稼働中の施設や店舗、住居に近接する現場では、換気計画や施工時間帯の調整が求められることがあります。水性型の塗料は溶剤型と比べて低臭とされるため、臭気の影響を抑えたい現場での選定材料になります。

施工時の安全確保のポイント

施工者は、製品ごとの安全データシートを確認し、換気の実施や保護具の着用など、作業環境に応じた安全対策を講じる必要があります。稼働中の施設で施工する場合は、周囲で作業する人や利用者の安全にも配慮し、立入制限や案内表示などの養生対応をあわせて検討することが重要です。

床塗装の工期はどのくらいか?

床塗装の工期は、工期は施工面積や下地の状態、選定する塗料の種類、現場の稼働状況によって変動します。一般的には、50平方メートルから100平方メートル程度の床では1日から3日程度が目安とされています。

一方、施工面積が数百平方メートルから1,000平方メートルを超える大規模な現場では、工程全体で数週間程度を要する場合もあります。正確な工期は、現地調査と見積もりを踏まえて判断する必要があります。

  • 小規模な床(目安50~100平方メートル程度)は1日~3日程度が目安
  • 大規模な床では工程全体で数週間程度を要する場合がある
  • 面積・下地状態・塗料の種類・現場の稼働状況によって工期は変動する

よくある質問

Q. 床塗装と床用塗料の違いは何ですか?

A. 床塗装は工事全体を指す言葉であり、床用塗料はその工事で使用する材料を指します。この記事では、コンクリート下地に床用塗料を施工する床塗装を対象としています。床塗装では、下地処理を行ったうえで、主剤やトップコートなどを工程に沿って施工して仕上げます。

Q. 表面強化剤と水性塗料はどちらを選べばよいですか?

A. 耐久性や防塵性を重視する工場・倉庫・走行床などでは表面強化剤、色や質感などの意匠性も求める商業施設や事務所などでは水性塗料が選択肢になります。AFJ株式会社の水性塗料は表面強化成分を含む下塗りを使用しているため、意匠性に加えて防塵性や耐久性にも配慮されています。現場の用途や求める仕上がりに応じて選定することが重要です。

Q. 床塗装の色や質感は施工前にどのように確認できますか?

A. 色や質感、光沢などの仕上がりは、施工前にサンプルで確認する方法が一般的です。AFJ株式会社では床用製品のサンプルや技術資料を用意しており、仕様検討の段階で実物を確認したうえで製品を選定できます。

Q. 床塗装の工期を短縮する方法はありますか?

A. 工期は施工面積や下地の状態、選定する塗料の乾燥時間によって左右されます。硬化が早い製品を選ぶことや、夜間・休日など稼働に影響が少ない時間帯で施工することが工期短縮の検討材料になりますが、いずれも現場条件によって効果が異なるため、事前の現地調査や見積もりで確認する必要があります。

Q. 既存のコンクリート床にも床塗装は施工できますか?

A. 既設のコンクリート床にも床塗装は施工できますが、ひび割れの補修や既存塗膜の除去、含水率の確認など、新設のコンクリートとは異なる下地処理が必要になる場合があります。既設床への施工可否や必要な下地処理は、製品ごとの技術資料で確認したうえで判断することが重要です。

まとめ

床塗装は、コンクリート床の保護や防塵、意匠性の付与など、使用環境に応じた機能を持たせる工事です。床に使用する材料は用途や求める性能に応じて選定し、耐久性や防塵性を重視する工場・倉庫・走行床などでは表面強化剤、色や質感などの意匠性も求める商業施設や事務所などでは水性塗料が選択肢になります。

施工にあたっては、下地処理を行ったうえで、AFJの床用塗料では主剤による下塗り、トップコートによる上塗りの順に進めます。下地の状態を適切に整え、各工程の乾燥時間を守ることが、仕上がりや密着性を確保するうえで重要です。工期は施工面積や下地状態、使用する製品などによって変動します。

AFJ株式会社では、コンクリート表面を強化するダストプルーフシリーズなどの表面強化剤と、アクアカラー for floorやPaint Crete、カラーフィット、塗るTEXTUREシリーズなどの水性塗料を展開しています。用途や求める仕上がりに合わせて製品を比較し、色や質感を確認したい場合はサンプルや技術資料を活用しながら仕様を検討しましょう。

→サンプル請求はこちらから

この記事のまとめ

    • 床の用途や求める性能に応じて、表面強化剤と水性塗料を使い分ける
    • 仕様検討では施工条件を確認し、サンプル・技術資料で仕上がりを事前に確認する